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爽やかな秋 [俳句]



朝晩がめっきり涼しくなった先日の夕暮れ前の、スーパーからの帰り、
長い金髪をなびかせて、若い女性がスポーツ自転車で、颯爽と通り過ぎた。
秋の爽やかな風景。
そこで一句。

爽やかに金色の髪風に舞ふ

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兼題「芙蓉」か自由 [俳句]


 ★たわわなる青柿落つる昼下がり

 ★夏休みあっぷあっぷの塩素水

 ★仁王立ちモーター唸る扇風機

 ★ほろ酔ひのマドンナうつつ酔芙蓉

 ★九回のただ一打席夏の果

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兼題「暑気払」か季語自由 [俳句]



  ★顎髭に嫁の見立てのパナマ帽

  ★農道に入れば一面青田かな

  ★ひとっ風呂浴びて有馬の暑気払

  ★向日葵やむちむち肌の乳母車

  ★四畳半各自それぞれマイ団扇
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季語は自由 [俳句]


 ★幼子の戦禍の命アマリリス

 ★鹿の子や四十の吾子へ野菜便

 ★来し方の断捨離迷ふ梅雨の月

 ★農道に泥撥ね上げて田植かな

 ★青空に戦車の火砲麦畑
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兼題「薄暑」 [俳句]


 ★ 里山の歌ひ手揃ふ薄暑かな

 ★ 草引きの薄暑の畝間こぼれ種

 ★ 田園の移す薄暑の水鏡

 ★ コップ酒羽織る上着の夕薄暑

 ★ ワイシャツの袖の折り目や薄暑光


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兼題「松の花」 [俳句]


★ 刈り込まれ恥ぢらふやうに松の花

★ 残されし戦禍の木々や松の花
 
★ かあかあとからす居座る松の花

★ 裏庭に我もひっそり松の花

★ 腰巻の明治の母や松の花



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兼題「鳥曇」 [俳句]



 ★庭隅に朽ちし竹馬鳥曇

 ★鳥曇デイサービスの送迎車

 ★鳥曇古き下宿屋吾子残し

 ★鳥曇取り残されし里の家
 
 ★まなびやの紙筒の列鳥曇

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兼題「野焼」 [俳句]


 ★退学の吾子旅立ちの野焼かな

 ★草焼やわらべ無邪気にハーモニカ

 ★草焼やパステル服の赤ほっぺ

 ★水彩の筆のスキップ野焼かな

 ★草焼や種にぬるめの水を張る

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兼題「初旅」 [俳句]



〇柴又のとらやの便り旅始

〇初旅に大震災を置いてゆく

〇鈍行の君の棲む町旅始

〇初旅に亡き母の居る我が家かな

〇初旅や汽車の窓辺に金箔酒


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兼題「冬の月」 [俳句]


 ★風の駅寄り添ふ影の冬の月

 ★ガンジスの沐浴青し冬の月

 ★またひとつ消えゆくネオン冬の月

 ★寂しげな電飾の家冬の月

 ★民宿を探しあぐねて冬の月


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