SSブログ

父の船頭小唄 [短歌]


私は73才。明治43年生まれの父が亡くなったのが66才。7年も長生きをしています。
私が生まれた時は、父が結核療養中。家に帰ってきたのは、あまり憶えていないが3~4才位だったかも。
そのせいか、私は父になじむことができなかった。面と向かって話したこともないし、一緒に酒を飲んだこともない。
父の思い出もあまりない。
数少ない思い出の中に、私が小学生くらいだった頃、自宅の二階で、何かの酒席があって、そこで歌っていた父の姿。バイオリンを弾く真似をしながら、船頭小唄をかすれ声で歌った。

片肺を無くせし父のかすれ声酔ひて歌ひし船頭小唄

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。