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父の船頭小唄 [自分史]

私はススキに会うと、小学生の頃、狭い自宅の二階での宴席で、酒につられてバイオリンを弾く真似をして、「俺は河原の枯れれすすき・・・・・」を楽しそうに唄っていた父の姿を思い出す。おそらく父が50才くらいか。
結核で片肺を失くしていたし、あばら骨がみえるほど痩せこけていたので、かすれ声で息苦しそうだった。昭和初期の父の青春の頃の唄だ。


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