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日韓関係改善に向けて

一昨日の朝日新聞夕刊の編集委員の記事に、私は大賛成。
その記事の内容を、そのまま下記に転記します。

約40年前に出版された「隣の国で考えたこと」という本がある。筆者は、外交官出身で親米保守の論客として知られる岡崎久彦さん。在韓国大使館に勤務経験のある岡崎さんが、日韓関係について執筆したものだ。
岡崎さんは書著の中で「日本人を嫌う民族に対しては、その原因を日本が作ったかどうか考えてもみず、(中略)はじめから先方が日本を嫌いだったという風に自分で錯覚してしまう」と指摘する。
日清戦争後の1895年、朝鮮王朝第26代の国王高宗の王妃だった閔妃を日本人が宮廷に乱入して惨殺した「閔妃暗殺事件」に触れ、「韓国の人が閔妃事件を持ち出した時に、日本人の考えだけを基準にして、『昔のことをひっぱり出して難癖をつけている』という風に考えて反応すると、相互理解の出発点がなくなってしまう」と語っている。日本統治時代の「創氏改名」を強いたことについても、「戦争中の集団ヒステリーが犯した愚挙」と断じている。日韓関係について韓国側の対日理解にも問題があるとしつつ、「客観的に考えて見て、日本側が言われても仕方がないことの方が断然多い。その根底にあるものは韓国についての日本人の無知のひどさ」だとし、日韓の歴史について「日本人の無知は少し常識の範囲を超えている」とも述べている。
しばしば、こうした指摘は「自虐史観」という言葉で片付けられがちだが、岡崎さんの指摘は、ますます重みを増している。
もちろん、一方だけが妥協や我慢を強いられる「日韓関係改善」はあり得ないだろう。韓国側が、徴用工判決や日韓慰安婦合意問題にどう対応するのか。日本も、韓国に課した、半導体材料の輸出規制をどうするのかが焦点で、双方とも交渉カードは手元にある。日本は岡崎さんの指摘を十二分に念頭に置き、韓国政府の誤った対応には毅然と対応する。そうした姿勢が、大事なのではないか。

以上です。

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